軽井沢に家を建てる
社会人になってから都心にしか住んだことがない私が妻と2人の子供を連れて軽井沢への移住を決断したのは2018年冬。幼少期によく遊びに行った蓼科で、川遊びやスキー、山菜採りなどに明け暮れた楽しい思い出を40年近く引きづり、長野県周辺で土地探しを始めてたどり着いたのが軽井沢でした。
職場がある東京駅から1時間弱で通え、買い物には不便しない。雄大な自然もある。まさしく探し求めていた永住の地。蓼科、白馬と比較検討した結果軽井沢に移住することに決めました。
土地探し
条件は「ザ・軽井沢」的な別荘地のような雰囲気があり、駅までそこそこ近く、商業施設も近くにあること。温泉も近くにあればいいしコストも安く抑えたいなどと、かなりハードルをあげて探し始めたのですが、やはりすぐにはめぼしい土地は見つからない。また、建ぺい率を考慮すると想い描いた家は建てられないといった、ど素人の私たちには思いもしなかった壁にぶち当たりました。
軽井沢町は俗にいう「軽井沢風越学園効果」や土地の利便性もあり人口は増加傾向にあるとか。そのせいか分譲地はある程度多かったような気がします。土地の整備が最初からされていて、住み心地は良さそうで初期コストは抑えられる。だけど別荘的な雰囲気はないなど、土地探しのワクワク感が時間が経つにつれ色あせていったのを記憶しています。
千ヶ滝に見つけたレトロモダンな小さな家
東京に住みながら軽井沢地場の不動産屋に物件情報をせっせと送ってもらい、あらかじめ厳選した売地を見に軽井沢・東京間を往復すること5〜6回。やっと見つけたのが千ヶ滝の別荘地。見にいった時に「ここしかない!」と思い心が踊りました。
その土地にはレトロモダンな小さな家が広い敷地の上にちょこんと建っていました。だらんと屋根からぶら下がる雨どいやささくれた木製の外壁は長年人が住んでいなかったことを物語っていたのですが、白い窓枠にはどこか愛くるしさを感じました。
土地探しで苦労した点
- ネットにアップされている土地・物件情報は少ない
- 一部の不動産屋さんは積極的には提案してくれない。都会と比べると消極的
- 長年放置されているエリアと手入れが行き届いた別荘地のギャップ
- スーパーやドラッグストアまでの距離がいまいちわからない(土地勘がない!)
土地を購入してから知ったこと
- 公共下水道が整備されていない地域だと浄化槽が必要
- 樹木の伐採・レッカー・運搬費用は想像以上に高い
- 家を建てる前に造園業者に相談しておいた方がいい!
メンテナンスされていない土地は樹木が伸び放題になる
当たり前の話ですが、きちんと管理されていないと樹木が伸び放題になり採光しにくくなったり、場合によっては木が枯れて家や電線に倒れるといったことも考えられます。また、家が建ってから初めて庭の傾斜が気になりました。家屋の部分は基礎工事をするときに重機で平らにしてもらっていたけれど、庭は斜めになったまま。
近所で家を建てている方がいらっしゃったので拝見させていただいたのですが、そこではユンボで土地を平らにするのと、不要な木の伐採をしてから建設に取り掛かった方がよかったのでは、と素人目で見ると思ってしまいます。こういった細やかな提案をしてくれるかどうかという点も、業者選定の時に考慮すべきだったと今は思っています。
エリアごとに違う軽井沢の雰囲気
軽井沢は大まかに以下の5つのエリアに分けられます。
- 旧軽井沢エリア:旧軽銀座を代表とする土産ショップやレストランが多くある
- 中軽井沢・星野・千ヶ滝エリア:「ハルニレテラス 」「軽井沢高原教会」など星野リゾートが有名
- 新軽井沢エリア:旧軽井沢の下に位置し「プリンスショッピングプラザ」が代表格
- 南軽井沢・発地・塩沢エリア:スーパーの「ツルヤ」や「発地市場」がある永住者が多いエリア
- 追分エリア:観光スポットとは少し離れ芥川龍之介や堀辰雄などの文豪が愛した閑静なエリア
エリア毎、さらには各エリア内でも地形、住環境、上下水道の設備・整備具合、別荘地管理費、インターネットサービスプロバイダーごとの提供地域などなどが異なります。永住向けや別荘向け、学区なども考慮しないといけないので、「エイヤー」で軽井沢への移住決定は難しいと痛感しました。これからも軽井沢に住んでみて初めて気づいたことをブログとして配信していこうと思っています。